練馬区立旭丘小学校で実施しているアートプロジェクト「アートスタジオ旭丘」が11月22日、江古田の街の模様をコンセプトにしたオリジナル商品「MOYOU」を販売した。
練馬区で最大の敷地がありながら1学年1クラスしかない同小学校を応援するため、2013年にスタートした同プロジェクト。新しい「アートのかたち」を目指す一方、さまざまな活動を通して同小学校の魅力を地域の人に知ってもらい、児童と地域の人との交流の場所を作るため活動する。運営は旭丘アートプロジェクト実行委員会で、日本大学芸術学部、武蔵野音楽大学などの地域の大学生と専門分野で共通する東京芸術大学の学生らが連携し行っている。
同商品は今年新企画として立ち上げたワークショップ「プロジェクトMOYOU」で制作したものを商品化。模様は子どもたちが江古田の街を取材し考え、商品は美大生らがシルクスクリーンで1つ1つ手刷りした。江古田周辺の店で販売し、新しい特産品を目指す。
「子どもの独特な表現を描いた模様に注目してほしい」と同委員会スタッフ。「1つ1つの模様がすべて江古田に関するモチーフから着想を得ている。子どもたちも自分の模様が入った商品に喜び、プレゼントし、自慢げに話していた」とも。
すべてが手刷りであることから刷りの失敗が多かったという。スタッフらが試行錯誤して作成し一番刷りの状態が良い物のみを出荷する。「事前にシルクスクリーンの研修を受けた ボランティアスタッフの協力がなければ不可能な事だった」と振り返る。
商品はバンダナ(全9種、850円)、レターセット(400円)、ぽち袋(全3種、250円)。雑貨店「オイルライフ・グレース&ニュークリアス」、和雑貨「環」(以上、練馬区栄町)で販売する。今後は商品の種類や取扱店も増える予定で、商品をきっかけに販売店と子どもたちの交流も生まれたという。販売店は募集中。