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練馬の3万年を30歩の年表で表現-「石神井公園ふるさと文化館」2周年で

子ども向けギャラリートークで説明をする平田英二さん

子ども向けギャラリートークで説明をする平田英二さん

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 練馬区立石神井公園ふるさと文化館(練馬区石神井町5、TEL 03-3996-4060)で3月24日、「練馬の3万年とふるさと文化館の2年パノラマ年表」の展示が始まった。

12メートルのパノラマ年表、壁には30歩の足跡も

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 今月28日に2周年を迎えた同館の記念行事の一環で企画された同展示は、「石神井公園ふるさと文化館サポーター」と呼ばれるボランティアが制作。完成までの制作期間は約2カ月、1月にチームを作り、企画、資料集め、パネル制作、イラスト制作などを行った。設営は約8時間かかったという。

 「1歩1000年、30歩歩くと練馬の3万年が見える」という年表の全長は12メートル。同サポーターで区民学芸員の平田英二さんは「展示室の壁をいっぱい使って、練馬の3万年と同館の2年を比べたら面白いのでは、とチームで企画した」と振り返る。

 12メートルを3万年の時間軸で均等に割ったため「年表の中央が縄文時代で、弥生時代から現代までは10分の1の幅に。さらに同館ができてからの2年間はたった0.6ミリの線になった」とほほ笑む平田さん。「子どもたちに、この年表を見て、歩いて、歴史のスケール感を体で感じてもらえれば」とも。

 年表には、石神井公園の草花の写真や大正時代の石神井川、大泉学園駅周辺の写真などの資料をパネルで紹介している。「江戸時代は練馬にもシカがいて狩り場となっていた」と説明を聞いた子どもからは驚きの声が上がった。

 「集めた資料を年表とひも付けて展示することに苦労したが、チームで大きなことを成し遂げた達成感を感じている」と平田さん。

 開館2周年記念行事では同展示のほか、5年後の自分、ふるさと文化館、大切な誰かにメッセージを届ける「タイムカプセルイベント」や「むかしのくらし・あそび・うた体験」が行われた。

開館時間は9時~18時。月曜休館。展示は4月5日まで。期間中の14時~、同サポーターがギャラリートークを行っている。

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