練馬区は現在、農業者(園主)の指導を受けながら作付けから収穫までを体験できる「練馬区農業体験農園」の利用者を募集している。
区内の農業者と同区が協力し、1996年度に全国初となる農業体験農園を開設。現在、区内に17園が開設されており、「練馬方式」として全国的な広がりを見せているという。
自治体が管理・運営する区画貸しの農園と異なり、農業者が開設し耕作の主導権を持って経営・管理する消費者参加型の農園。利用者は入園料・野菜収穫代金を支払い、農業者が丁寧に栽培を指導する。年間で農産物20種類以上を収穫することができる。
減農薬・減化学肥料農法を主体とし、苗や肥料、農具も農業者が用意することから、利用者は失敗も少なく手軽に野菜作りを楽しむことができる。農作業の講習は週末が中心で参加もしやすく、「都市農業についての理解が深まるだけでなく、農業者と利用者の相互交流が図られ利用者間の交流も広がることから、野菜作りを通して仲間づくりができると好評」と区担当者。
募集人数は約400人で区外の人も利用できる。利用料は練馬区民=3万2,000円、区外の人=4万4,000円(指導料・収穫野菜代などを含む)。利用期間は3月中旬から来年1月末(更新は園主との相談)。募集は1月31日まで。