西武鉄道は1月31日正午から、西武池袋線・練馬高野台駅の発車メロディーを2人の小学生が作曲したメロディーに変更する。
西武グループが実施する「こども応援プロジェクト」の一環。昨年募集した「お子さまの夢、叶(かな)えます」キャンペーンで「発車メロディーを作りたい」という夢を応募した、石原卓蒔くんと千葉慎之介くんの夢をかなえた。
制作には、音楽プロデューサーで多くの発車メロディーを作曲する向谷実さんが協力。昨年12月13日、向谷さんのオフィスで制作作業が行われた。事前に2人が制作した音源を受け取っていた向谷さんは、「西武鉄道の発車ベルは5秒。2人の音源はそれを超えているので、それぞれ調整して5秒にしましょう」と2人に説明した。
まず、上りの曲に採用される石原くんの曲から取り掛かった。「3拍子で作られた石原くんのメロディーは実はラッシュ時に乗りやすい」(向谷さん)といい、石原くんの意見も取り入れテンポを調整。その後、ハーモニーを付けベース音などを加えていった。最後にシンバル音を石原くんが加え完成した。
続いて、千葉くんの下りのメロディーを制作。「石原くんのキラキラしたゴージャス系に対して、おしゃれ系の音を提案したい」と向谷さん。ハープ音をベースに、ピアノ、フルート、ベルなどの音を追加。最後に鈴の音を千葉くんが加え完成した。
完成した発車メロディーに、「最初は受賞すると思わなかった。楽しい感じでこんなにいい曲になると思わなかった」(石原くん)、「向谷さんにきれいなメロディーにしてもらえてうれしかった。皆に聞いてもらえるのでうれしい」(千葉くん)とそれぞれ感想を述べた。
当日は同駅で向谷さん、石原くん、千葉くんも参加する発車メロディー変更記念セレモニーを開く。開催時間は11時45分~。