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練馬のシンガー・ソングライターが新曲MV配信 建て替えの武蔵野音大をロケ地に

武蔵野音楽大学江古田キャンパスのコンサートホール「モーツァルトホール」でのシーン

武蔵野音楽大学江古田キャンパスのコンサートホール「モーツァルトホール」でのシーン

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 練馬を中心に活動するシンガー・ソングライター谷修(たにしゅう)さんの新曲「わたしは桜」のミュージックビデオが完成し、現在ユーチューブで配信されている。

桜の下の公衆電話

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 谷修さんは「ねりうたプロジェクト」と題し、練馬の人や街をテーマにした歌を定期的に制作している。同曲も武蔵野音楽大学江古田キャンパス(練馬区羽沢1)の建て替えに伴い、桜が切られることを知った谷修さんが昨年10月に制作したもの。何十年、何人もの音大生を見守り続けた桜の気持ちになって制作したという。

 曲の完成後、工事が始まる前に旧校舎と桜をミュージックビデオに残したいと同大に打診し、ロケ地として使う許諾を得た。桜の花がつぼみの状態の2月からロケを始め、満開になる4月に撮影が終了。全3回ロケを行った。同大も撮影に協力し、桜周辺の工事スケジュールを遅らせ、満開の桜が撮影できるよう配慮した。

 ミュージックビデオは、地方から入学した女子大生が主人公。練習についていけず悩み苦しむ学生を桜が見守っている様子を描いている。主人公が桜の下の公衆電話から実家に電話をするシーンがあり、「これは当時の卒業生は懐かしむシーン」と谷修さん。携帯電話が無かった時代、地方から来た学生が実家に電話をするために当時2台あった公衆電話に列をつくったという。今回、演出としてこのシーンを盛り込んでいる。校舎内外やコンサートホール「モーツァルトホール」などキャンパス内のほか、音大生も通う洋食店「砂時計」(栄町)でも撮影。主演は女優・村上穂乃佳さんで、同大生も出演している。

 アニメ「のだめカンタービレ」の舞台としても知られている同キャンパス、新校舎ができるのは2年後の2017年を予定。「旧校舎の思い出や懐かしい風景がミュージックビデオとしてずっと残る。ぜひ見てほしい」と谷修さん。

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