都立石神井公園とその周辺で4月22日、「照姫まつり」が開催された。園内を「けやきひろば」「野外ステージひろば」「芝生ひろば」「くつろぎひろば」の4つに区分した会場に、70以上の団体が出展した。
最大の見どころは、美しい室町時代の装束を身に着けた華やかな時代行列。今年はコースが変更となり、午前と午後の2回行列が行われた。出演者は総勢100人で、子どもから大人、外国人までが参加した。
当日は小雨が降る天気となったが時代行列が始まると雨はやみ、沿道は照姫一行を見学しようと多くの家族連れでにぎわった。
行列が同園に到着すると、続いて野外ステージで出演者による舞や歌、「照姫伝説」に基づいた劇を披露。「子どもから大人まで、出演者はこの日のために一生懸命練習を重ねた」と同イベント担当者。
劇終了後、出演者はステージに集まり記念の「撮影の儀」が行われた。多くの見学者が撮影できるよう掛け声に合わせて、出演者が右・左と体を向ける様子に笑いが起こる一幕も。
「照姫伝説」とは、照姫は室町時代中期に石神井城を居城とした武将、豊島泰経(としまやすつね)の次女とされており、泰経が太田道灌(おおたどうかん)に敗れ公園内の三宝寺池に身を投げると、照姫もその後を追ったと言い伝えられている。
同園に隣接する「石神井公園ふるさと文化館」では現在、「ふるさとのまつり・照姫展」を開催。同祭の行列や舞台演技の様子を写真パネルにして展示している。入場無料。5月6日まで。