練馬駅近くのワインバー「ワインカフェ練馬」(練馬区豊玉北5、TEL 03-6914-7980)が現在、10月5日にオープンする「ダイコンこども食堂」に向けて、募金や食材の寄付を呼び掛けている。当面の会場は春日町南地区区民館(春日町5)。
子ども食堂は、家庭の事情で満足に食事ができない子どもや1人で食事する子どもなどを対象に、栄養バランスの良い食事を無償もしくは低価格で提供する社会貢献活動で、全国的に広まりつつある。
厚生労働省の2012年調査によると、日本の子どもの貧困率は16.3%で過去最悪といい、17歳以下の子どもの6人に1人が貧困状態という。ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め34 カ国の先進国が加盟する国際機関「OECD(経済協力開発機構)」のデータと比べると、34 カ国中9番目に悪い。
同食堂は、ワインバー店主の只野公朋さんが「子どもたちのため、同様の活動を支援したい」と任意団体「願いのたねプロジェクト」を設立し、オープンへの活動を進めていたもの。今年の7月から課題であった場所探しを行い、同施設に相談したところ許諾を得たという。オープンに向け現在、大江戸線・練馬春日町駅周辺で募金活動などを行っている。
食材については、区内の体験農園から使いきれない野菜の提供が決まり、区外からも提供をしてくれる施設などもあるが、まだ足りていないという。「米、調味料などのほか、干物、野菜、お中元などで余ったそうめんや缶詰などがあれば。生ものは事前に相談いただけるとありがたい」と只野さん。寄付金は、施設利用料や当日購入する食材に使われる。
現在、募金箱の設置協力店舗や施設、当日料理を手伝ってくれるボランティアや子どもの遊び相手となるボランティアも募集している。
子ども食堂は毎月第1・3月曜に開店予定。営業時間は17時~20時(食事は19時~、参加者全員で一緒に行う)。初回のみ要事前申し込み。問い合わせは同店まで。