都立第四商業高校で12月21日、来年の参議院議員選挙から選挙権を得る3年生200人が模擬投票を体験した。
来年、選挙権年齢が18歳に引き下げられるのを前に、練馬区選挙管理委員会とNPO法人ユースクリエイト(中野区新井1)が協力し、実施したもの。若者の選挙離れが進む中、模擬投票を体験することで主権者意識を高めてもらうことが狙い。
当日は、同団体代表の原田謙介さんが「投票の心構えや政治とは何か」などについて講義し、続いてメンバーの福田るみさん(中央大学在学)が政治啓発をしている経験から、選挙に参加する大切さを伝えた。模擬投票では、実際の投票所と同じ造りで再現された投票所で実施され、学生は緊張感の漂う中、真剣な面持ちで一票を投じていた。
模擬投票に参加した木村結香さんは「投票する人を選ぶのは大変で重大なことなので、いざ投票するとなると迷ってしまう。選挙権の年齢が下がったからといって『投票に行こう』と言われても、興味を持つことがなければ難しい。今回の模擬投票は、選挙に興味を持つきっかけとなったのでよかった」と話していた。