練馬区内在住のシステムエンジニア・中村隆継さんが開発したスマートフォン用スタンプ・ポイントカード機能アプリ「すたぽん」が現在、導入店で好評を博している。
スマートフォンを使いQRコードを読み込むことでポイントがたまる同アプリ。正式リリースは昨年8月で、iPhone版、Android版を用意する。
中村さんは「自分や身近な人がスタンプカードを何枚も持っていることに不満があり、アプリにする事で不満を解消しようと考えた。類似のアプリもあるが、多機能で費用も高いため、必要な機能に絞りこんだ」と話す。
中村さんは昨年6月、個人事業主として創業。「勤めていた会社はアプリやウェブサービスの開発・運営を行う会社でなかったため、実現するなら自分でやろうと思った」と振り返る。
「アプリやサービスをローンチするまではよかったが、広く認知させる営業方法の知識に乏しいため、ユーザー数がなかなか伸びない」と苦労も明かす。「通常の使い方以外に、ロイヤリティーの高い客に特別配布するなど、差別化を図るツールとして利用する店もある。一方、スタンプカードやポイントカードのアプリを使う習慣が定着しておらず、使い方に手間取ってしまうとの客の声もある。今後の課題にしたい」とも。
同アプリは無料版と有料版の「すたぽんエンタープライズ」(月額=980円)があり、無料版はスタンプカードの配布数100枚まで。有料版は配布無制限のほか、別ユーザーへのメッセージ送信、スタンプした人数やスタンプの数が分かる機能などを備える。
中村さんは「有料版の価格は店の負担も少ないと好評。今後は法人化も視野に入れ、既存の紙の仕組みをアプリやウェブに移した現在のサービスから、今までと違う体験ができるような新しいスタンプカードの文化を創りたい」と意気込む。