練馬区内の清掃施設に9月7日・8日、ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市の職員7人が研修生として視察に訪れる。
東京都は2013年度から「ヤンゴン廃棄物処理改善共同検討プロジェクト(JICA草の根技術協力事業)」を実施している。同区では都の依頼を受け、清掃リサイクル事業に関する視察や講義などを担当し、毎年、研修生を受け入れている。
初日は石神井清掃事務所(練馬区上石神井3)などで資源・ごみ収集作業の様子を視察し、安全作業への取り組み事例を学ぶ。翌日は、ヤンゴン市の職員向け研修内容を区と共同で検討する。
今年11月には、区職員をヤンゴン市に派遣する予定で、都と協力して同市の廃棄物処理の改善に向けた取り組みに協力する。
同市では、収集したごみは焼却・破砕などの中間処理をせずに最終処分場で埋め立て処分している。計画的・体系的な廃棄物処理が行われているとは言い難いのが現状といい、最終処分場では浸出水処理、覆土なども行われておらず、ごみの適正処理やリサイクルのシステムづくりが課題となっているという。