練馬区立大泉橋戸公園(練馬区大泉町2)内の水田で10月11日・12日、周辺の小学校3校の5年生が稲の収穫を体験した。
稲は児童が6月に植えたもので、11日は大泉北小学校、橋戸小学校、12日は大泉北小学校の児童が稲刈りを体験した。児童らは説明を受けた後、鎌を手に田んぼに入り、実った稲を収穫した。子どもたちは「思ったよりも簡単に刈り取れた」「稲の束が重かった」などと話していた。
田植え以降、除草、防鳥ネット張り、毎日の水量調整をしてきたという「橋戸水田自主管理会」の芹沢功会長は「今年は猛暑で水不足だったため、水量調整に注意が必要だった。例年と比べ穂が出るのが遅かったが、昨年より豊作。稲刈りしている時の子どもたちの笑顔に苦労も吹き飛ぶ」と話す。
作業中、田んぼの生き物に関心が行く様子も見られ、「カエルは年々増えている。カマキリもたくさんいる。田んぼの環境が整ってきているのでは」とも。
この水田は地元の小学校や地域団体から、地域の風景復元の要望を受けて2012年、区が整備し「橋戸田んぼ」として親しまれている。園内に残る弁天池の湧き水を活用し、白子川流域で行われていた稲作を復刻した。農地面積は230平方メートル。6枚の田んぼに分かれている。
収穫した稲は、脱穀・精米し調理実習や収穫祭で味わう予定。