練馬区中村南の畑で12月4日、「練馬大根引っこ抜き競技大会」が行われ、区内外から約600人が参加した。
10回目となる同イベント。知名度の高い「練馬大根」を引き抜くという農業体験を通じて、農業への関心を高めることと、ほとんど生産されなくなった練馬大根を復活させることを目的に開いている。会場は神田耕さんの農園。
競技は、制限時間内に引き抜く本数を競う「選手権の部」(男性の部・女性の部)と、時間内に抜いた大根(上限10本)の中で最も長い大根の長さを競う「グループ参加の部」の2部門で行われた。
選手権の部では、28本を抜いた区内在住の千葉拓史さんが5回目の出場で総合優勝を飾った。千葉さんは「今年は畑のコンディションが良く抜きやすかった。家族が優勝を喜んでくれたのが何よりうれしい」と話した。グループ参加の部では、108センチを引き抜いた堀内智一さん親子3人のグループが優勝した。
この日収穫した練馬大根は参加者に配られたほか、区立小中学校の給食メニューとして子どもたちに提供される。神田さんは「練馬大根は漬物だけでなく、おでんや生サラダにするなど、さまざまな調理ができる。おいしく味わってほしい」と話す。