白子川源流近くの町田深水庭園(練馬区東大泉7)で6月3日・9日、笛演奏家・一噌(いっそう)幸弘さんの「ホタルの庭コンサート」が開かれる。
大泉出身の一噌さんは、安土桃山時代から続く能楽一噌流笛方(ふえかた)として能楽古典の世界で活躍するほか、リコーダー、角笛など和洋各種の笛を演奏し、作曲活動や公演、歌手・舞踏家への楽曲のアレンジなども手掛ける。
地元在住の町田勇さんが20年前からホタルの飼育のために自宅の庭を整備した同園では、地下水を利用し、ゲンジボタルとヘイケボタルを飼育している。
同園でのコンサートでは今年で3回目。会場は演奏者と参加者の部屋を分け、暗闇の中でホタルと演奏を楽しむことができるよう工夫する。
6月3日は小濱明人さん(尺八)、望月太喜之丞さん(邦楽打楽器)、同9日は辻本好美さん(尺八)、吉見征樹さん(タブラ)との構成で演奏。曲目は一噌さんオリジナル曲のほか、能楽古典、西洋クラシック、童謡などを予定する。
一噌さんは「今年もワクワクしながらホタルが舞うのを楽しみにしている。5月3日は和楽器だけの演奏で、9日は打楽器がインド楽器のタブラに変わる。過去2回のコンサートでは、ホタルは和楽器に反応してよく舞っているようでしたが、果たして今回はタブラにホタルが反応するかどうか楽しみにしている」と話す。
18時30分開場、19時開演。入場料は、一般=2,000円、小学生以下無料(要保護者同伴)。チケットの問い合わせは「幸弘の会」(TEL 080-5092-6596、平日10時~17時)まで。