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大泉学園ゆめりあホールで区民参加型劇 一人一人の物語を作品に

ワークショップの様子

ワークショップの様子

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 大泉学園ゆめりあホール(練馬区東大泉1)で2月11日、区民参加劇「マイライフ・マイステージ」が開かれる。

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 昨年9月~10月に区民を対象に募集したもの。参加者が自らの人生を振り返り、それを元に舞台作品を創作すること通して自分の人生に対する新しい気付きをもたらすことや、参加者たちの人生を聞き共有することで、多様な価値観を発見しコミュニティー創造のきっかけになることを目的としている。

 参加者は10~70代の14人。学生から主婦、会社員、定年を迎えた人など。同イベント担当者によると、「行く道が定まらず、自分に向き合いたかった」「終活として」「演劇に挑戦してみたい」「これをきっかけに何かを変えたい。自信をつけたい」などのさまざまな参加理由があるという。

 演出を手掛けるのは、桜美林大学芸術文化学群教授で北九州芸術劇場プロデューサーの能祖將夫(のうそ・まさお)さん。

 参加者のワークショップは1月に始め、講師を囲んでそれぞれのエピソードを発表し合った。初めての記憶、切ない恋のこと、自身の生い立ち、身近な人の死、不思議な体験など、これまでの人生で思い出深いことなど参加者たちの話に触発されながら、約90ものエピソードを抽出し、そこから「厳選」したという。

 劇の内容は、絵本「もりのなか」で少年が次々に動物たちに出会うストーリーをベースとし、動物たちをエピソードに置き換えて構成している。参加者は自分のエピソードを語り、プロのアーティストによるピアノ演奏やダンスと組み合わせて舞台作品として仕上げている。

 同担当者は「さまざま人生のステージにいる方々の体験の話なので、聞いている方にとっても、普段は気がつかない自分自身の心のフックに引っかかるようなエピソードと出合える」と話す。

 昼夜の2回公演で、それぞれ7人ずつが出演。開演は13時、17時。入場料は500円。

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