西武池袋線江古田駅構内に10月19日、ストリートピアノが設置された。
西武鉄道と江古田周辺にある日本大学芸術学部、武蔵大学、武蔵野音楽大学が連携する「江古田キャンバスプロジェクト」の一環。ピアノは武蔵野音楽大学が提供する。
今年設立した同プロジェクトでは、江古田の街全体を一つのキャンバスに見立て、 音楽やアート、カルチャーなどを自由な発想・表現で彩り、人と人、人と街をつなぐ。3大学の学生有志を中心に、同プロジェクトに興味を持った地域の人、ほかの大学の学生などが、江古田の街の魅力を再発見し、その思いを表現するためワークショップを通じて駅デザイン・ウェブサイトで記事制作などに取り組む。
この日行われたお披露目セレモニーでは、幸田篤司練馬駅管区長は「日頃、個人として駅にピアノを置けないかと考えていた。今回、プロジェクトが立ち上がり、メンバーからも賛同を得てピアノ設置が実現した。学生はもちろん、ピアノをやめてしまった方など、このピアノをきっかけにまた始めてみようと気持ちになればうれしい」と話す。ピアノ設置を記念して、武蔵野音楽大学大学院 古市明里さん、同社同駅管区営業係 神優梨香さんがピアノ演奏を披露した。
そのほか、ワークショップで作り上げた駅デザインも紹介した。江古田の空の写真をベースに、江古田をイメージするキャッチコピーやロゴなどをちりばめまた作品を壁、階段、床に掲出している。デザイン監修は日本大学芸術学部デザイン学科の笠井則幸教授。
ピアノ利用時間は毎日11時~15時ごろ。無料(駅構内へは入場券が必要)。来年4月末まで設置予定。