四季の香ローズガーデン(練馬区光が丘5)で12月11日、練馬区内で伐採された桜を使ったワークショップ「石神井川の桜で桜染め」が開かれる。
埼玉県川口市在住の刺しゅう・染色家のコムラサクラさんが企画。11月、寿命で惜しまれつつも伐採された練馬区早宮の石神井川沿いの桜を利用する。伐採を知ったのは区在住者のツイッター。桜の木を管理する東部公園出張所に連絡し活動内容を伝えると「伐採反対の声の中に何か思い出になるような形で残してほしいという声があり、作品作りの許可を得た」という。地域の人の思い入れが特に大きい桜の木を指定され、伐採にも立ち会った。
コムラさんは「一度終わった命から花の色に染めていくのは、桜の命を吹き込んでいるよう。同じ体験を桜を見守ってきた地域の皆さんと共にできたらと、練馬区内で開催することにした」と話す。
コムラさんは約2年前、桜の寿命が約60年と短い事実に衝撃を受け、桜の作品を作るようになった。「作品と共に寿命の話を広めて、植樹するムーブメントが起こしたかった。当時は桜色の糸を買って刺しゅうしていたが、桜染めを知ってからは、伐採された桜を使って糸や生地を自身で桜色に染めるようになった」と振り返る。「桜に親しんできた地域の人の伐採を惜しむ声を聞き、この桜をそばに感じられる何か形見のようなもの、思い出せるものにできたら」と話す。
開催時間は14時~15時。桜染めは、桜刺しゅう入りハンカチか絹スカーフを選ぶことができ、ハンカチの場合は刺しゅうも体験できる。参加費は2,300円。参加コムラさんのSNSなどで受け付ける。