石神井に伝わる照姫(てるひめ)伝説にちなんだ「照姫まつり」が4月21日、都立石神井公園周辺で開催される。
照姫は、室町時代中期に石神井城を本拠地とした豊島泰経(やすつね)の娘として語り継がれている。豊島家が太田道灌に攻め滅ぼされた際、泰経が家宝の「金の乗鞍(のりくら)」を載せた白馬にまたがり、現在の石神井公園にある三宝寺池に入水し命を絶ち、照姫も後を追うように池に身を投げたといわれている。
イベントの見どころは、主役3役と呼ばれる照姫、豊島泰経、奥方を中心に、華やかな衣装を身にまとった姫や勇ましいよろい姿の武者など約100人が練り歩く行列。
3役は今年2月のオーディションで選ばれ、照姫役は吉田陽(はるか)さんが務める。「皆さまが笑顔になれるような、華やかなまつりにしたい」と意気込む。豊島泰経役は坂上秀翁(ひでお)さん、奥方役は松田さくらさん。
会場では、「チャンバラ合戦」をはじめ各種ワークショップ、飲食エリア、各団体の活動紹介ブースが開かれる。そのほか、会場内と石神井公園駅前のステージでは、区内で活動するグループによるダンスや歌などを披露する。
開催時間は10時~15時30分。小雨決行。駅周辺では交通規制やバス停も臨時停留所へ移設される。