パリオリンピック2024で男子フルーレ団体・金メダルを獲得した永野雄大さん、敷根崇裕さん、男子エペ団体・銀メダルを獲得した見延(みのべ)和靖さんが9月5日、練馬区役所で「練馬区民栄誉賞」を受賞した。
同賞は「スポーツ、芸術および学術等の分野において、特に顕著な功績を挙げ、広く区民に敬愛され、社会に希望と活力を与え、練馬区の名を高めた者に贈られる賞」として、2016(平成28)年に創設し、今回が初の授与となる。3選手は、区内の「NEXUSフェンシングクラブ」(練馬区向山1)に所属していることから同賞の授与が決まった。
顕彰式では、表彰状と副賞を手渡した前川燿男練馬区長が「皆さまに区民栄誉賞を授与できることを心からうれしく、また誇らしく思う。一緒にフェンシングを盛り上げていきたい」と激励の言葉を贈った。
懇談会では、フルーレ団体決勝戦でリザーブだった永野さんが相手に1点も与えず5点連取したことや「ネクサス」(群馬県高崎市)から贈られた1億円の報奨金の使い道などが話題となり話が弾む場面も。見延さんは前回の東京オリンピックでエペ団体・金メダルを獲得した時、同区内に住んでいたことを公表。石神井公園でトレーニングした思い出などを話した。
永野さんは「今日は館内に入った瞬間に大勢の人が迎えてくれてびっくりした。よく練馬のクラブで練習をしているがこの施設がなければここまで強くなることはなかった。練馬区の皆さんのサポートにとても感謝している」と話す。
敷根さんは「金メダルを取ったという実感はあまりないが、これからクラブの子どもたちとも会うので、君たちと同じ年の頃から始めてずっと信じてきたら取れたよと伝えたい」と話す。
見延さんは「今後はロサンゼルスオリンピックもある。今年37歳だがフェンシングは何歳になってもできるスポーツであることを自分自身で証明していきたい」と話す。