特殊詐欺対策イベント「ねりま秋の特殊詐欺大根絶キャンペーン」が10月11日、ココネリホール(練馬区練馬1)で行われ地元のお笑い芸人「ねりまだいこん。」が出演した。主催は練馬警察署。
三浦みつるさんが描いたオリジナルキャラクター「ねりちゃん」「マポ君」
ボケ担当で同区出身の影山直柔さんとツッコミ担当の村野俊一さんによる同コンビ。今回、コンビ名とイベントタイトルの「大根絶」が「だいこん」つながりということと、笑いを交えながらの特殊詐欺の認知拡大と被害減少を期待され出演につながった。
当日は、最近の特殊詐欺の手口や対策方法の紹介のほか、同コンビの同署広報大使就任発表、漫画家の三浦みつるさんによる同署オリジナルキャラクター「ねりちゃん」「マポ君」の発表、「警察官を装った特殊詐欺」をテーマにした漫才などが行われた。
漫才では、最近増えている警察官を装って金をだまし取る詐欺をコントで分かりやすく説明した。「メモを取りながら見ている人もいて、会場の反応も上々だった」と影山さん。「普段、警察官と会ったり話したりする機会はなくてもこうしたイベントでコミュニケーションを取ることによって、何か困った時は警察署に行き相談しやすくなるのでは」とも。
影山さんの実家も詐欺電話を受けたことがあり、「会社の金を使い込んでしまい今すぐ返金しないと逮捕されるから振り込んでほしい」という電話に対して、影山さんの母親は「息子は売れない芸人で、会社に勤めてなんかいない」と未然に防ぎ、「会社勤めをしていないおかげで詐欺被害を免れた」と振り返った。
イベント終了後は、警察関係者が来場者と世間話をしたり、相談に乗ったりする場面も見られた。影山さんもメモを取っていた人に声を掛けたところ、箇条書きでネタのダメ出しをメモしていたと分かり、「『詐欺に遭わないためのメモじゃないのかよ!』と思ったが、いつも練馬区民の皆さんには温かく、時には厳しく見守っていただいているのでありがたい」と話す。