練馬区は10月16日、農業経営に意欲的に取り組む農業者5人を新たに「認定農業者および、都市型認定農業者」として認定した。
今回認定を受けた農業者は、ブドウの生産を行っている石田活衛(かつえ)さん、石田由美子さん、ブルーベリーの摘み取り農園などを営んでいる山下巖さん、山下直美さん、加藤晋次さん。区では2011(平成23)年度から同制度を開始し、区内の認定者数は181人(87農家)となる。
同制度は、自らの農業経営の改善に取り組む農業者が農業経営の現状と5年後の目標農業所得額を記載した農業経営改善計画を作成し、これを区が認定するもの。認定を受けた農業者は今後5年間、経営目標に向けて取り組み、区は計画の達成を支援することで、経営の合理化や農業収入の向上を図り、効率的かつ安定的な農業経営の実現を目指す。
認定基準は、認定農業者は目標農業所得額300万円以上で、農業経営基盤強化促進法に基づき認定する。都市型認定農業者は目標農業所得額200万円以上300万円未満で、区独自の基準で認定する。
92歳で、区内最年長の都市型認定農業者として認定された山下巖さんは「子どもたちが土に触れて喜んでくれることがやりがい。これからも笑顔が見られるよう取り組みたい」と意気込む。