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パリパラリンピック金メダル2選手に練馬区民栄誉賞

木村敬一さん(左)、宮食行次さん(右)

木村敬一さん(左)、宮食行次さん(右)

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 パリ2024パラリンピック水泳男子50メートル自由形・100メートルバタフライで金メダルを獲得した木村敬一さん、ゴールボール男子で金メダルを獲得した宮食(みやじき)行次さんが10月28日、練馬区役所で「練馬区民栄誉賞」を受賞した。

区役所に到着した木村敬一さんと宮食行次さん

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 木村さんは2008(平成20)年の北京大会から5大会連続出場し通算10個のメダルを獲得。2012(平成24)年のロンドン大会で初めてメダルを獲得。東京大会は100メートルバタフライで悲願の金メダルを獲得した。練馬区には結婚を機に在住。

 宮食さんは2大会連続出場。東京大会は開催国枠の出場で、パリ大会で初めて自力で出場枠を獲得した。ゴールボールでの日本の金メダル獲得は男女通じて初。ゴールボールチーム「所沢サンダース」に所属し、所沢とナショナルトレーニングセンター(北区)に通える中間付近として武蔵関駅エリアに在住。

 顕彰式では、表彰状と副賞を手渡した前川燿男練馬区長が「2人の活躍を多くの区民が感動し喜んでいる。これを糧に練馬区もイベントや競技設備などスポーツ振興に当たっていきたい」と話した。

 懇親会では、「盲学校が有楽町線の護国寺・飯田橋にあり、西武池袋線は交通が便利で練馬区には視覚障害者が多く住んでいる」と木村さん。西武新宿線沿いに住む宮食さんに対して「そういう中で武蔵関というのはどうにもびっくり」と突っ込み、笑いが起こる場面も。宮食さんは「個人店のおいしい店がたくさんある。それに吉祥寺に行きやすい」と武蔵関の良さをアピールした。

 「ハリー・ポッターがすごく好きで、子どもの頃から遊んでいた豊島園にワーナー ブラザース スタジオツアー東京ができてとても楽しんでいる」(木村さん)、「近所に練馬野菜を使ったスープを出す店があって、今日はどんな野菜かなと思いながら通っている」(宮食さん)とそれぞれ区内の好きな場所も話した。

 区内のスポーツ施設について「障害者レーンなども設けていると聞いているが、われわれが利用すると他の利用者に迷惑になってしまう。プール内での交通整理や見守ってもらえる環境になれば、広く障害者が利用しやすくなるのでは」(木村さん)、「横9メートルのゴールが必要で、通常その設備がなく練習場が限られている。区内にはゴールボール選手が多く住んでいて、合宿や大会がない時は光が丘など区内の体育館を利用している。ぜひ区でゴールを用意いただけるとより練習ができる」(宮食さん)とアドバイスする。

木村さんは「区民の皆さんには、たくさんの応援と日々町の中でサポートをしていただいてとても感謝している。今後、競技をどのような形で続けていくかまだ決めていないが、日々新しいことに挑み続けられる人生を歩んでいきたい」と話す。

 宮食さんは「連日、夜遅くまで応援を頂いて感謝している。男子ゴールボール界ではまだパラリンピック連覇をした国はないので、初の連覇に向けて頑張りたい」と意気込む。

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