「練馬大根引っこ抜き競技大会」が12月1日、練馬区立「高松みらいのはたけ」(練馬区高松2)で行われた。
17回目となる同イベント。時間内に抜いた大根の長さを競う「グループ参加の部」と、引き抜く本数を競う「選手権の部」の2部門で行った。
練馬大根は青首大根と比べて長く中太りの形状から引き抜くのに力が必要で、参加者はなかなか抜けない大根に悪戦苦闘していた。今年の練馬大根は、夏の暑さの影響で種をまいて芽が出ても消えるという状況が続き、種をまき直して育てたこともあって成長にばらつきがあるという。
「グループ参加の部」では、長さ91センチの練馬大根を引き抜いた小林祐博さんグループと髙橋正樹さんグループが同ポイントで優勝した。「選手権の部」では、制限時間内に22本を抜いた江口崇さん(男性の部)、20本を抜いた玉利奈津樹さん(女性の部)が優勝した。この日、最も長い大根は片桐大さんが抜いた93センチ、最も重い大根は渡辺由衣さんが抜いた5.3キログラムだった。「おもしろ大根」は高坂義仁さんが抜いた大根が選ばれた。選定者の「ねりま観光センター」の吉田法仁センター長は「今年は股割れなど、練馬大根らしからぬ形の大根が多数あった。その中でも、この大根は土の上からは想像できない姿が今年の状況を象徴しているようで面白い」と話す。
盛り上がりを見せたのは、「選手権の部」の女子の部3位決定戦。同3位が4人となり、一番長い大根を抜いた人が3位となるルールで行われた。参加者はそれぞれ見定めた1本を抜こうとしたが、抜くことができず、休憩を挟みながらもついに抜けると会場は大いに盛り上がった。
この日収穫した練馬大根は区立小中学校の給食メニューとして提供する。