新桜台駅で12月19日、イラストレーターの「イフクカズヒコ」さんが壁画アートを完成させた。
西武鉄道とNOMAL(中野区)による共同企画で、アートをきっかけに駅とその地域の魅力を発信するプロジェクト「SEIBU BLUE ART STATION」の一環。新桜台駅、武蔵藤沢駅、航空公園駅の3駅で同時に壁画アートを制作し、新桜台駅はオーストラリア出身のアレサ・ブラウンさんと福岡県出身のイフクさんが担当した。
壁画は、西武グループのコーポレートカラーである青色をキーカラーに使うことになっており、制作開始時に「青色だけを使った壁画というのは見たことがなく、完成後にどう見えるのか自分でも楽しみ」と話していたイフクさんは「青ってきれいだなという印象。見ていた人も『きれいだね』と話してくれて、3段階で使った青色が透き通って見え自分でも新しい発見」と話す。
「今までの壁画の制作とは違って、期間中はたくさんの方が声かけしてくれて励みになった。『つながり』をテーマに壁画を描いていたが、テーマと同じように自分も地域の人とのつながりができて楽しい思い出ができた。毎日会っていた人もいて帰るのが名残惜しく、またこの駅に戻ってきたい」とも。
制作期間中に差し入れを提供した梶原美樹さんと栄二さん夫婦は7年前まで、イフクさんと同じ福岡に住んでいたという。新桜台駅近くでオーガニック食材・雑貨販売店「Violetti(ヴィオレッティ)」(練馬区羽沢2)を経営している美樹さんは「寒い中、長時間の作業が大変かと思い、店で人気のスパイスたっぷりのオーツミルクチャイとドライフルーツを差し入れした」と話す。イフクさんの壁画に美樹さんは「見るたびに一日が素晴らしいものになりそうだと、明るい気持ちになる」と笑顔を見せる。