
「石神井祭・防災ウィークエンド」が9月6日、7日に石神井公園商店街周辺で行われた。
防災週間に合わせて行う同イベントでは、練馬区立光和小学校で避難訓練を行ったほか商店街では子どもたちが避難拠点について学んだことを発表。45年ぶりにみこしを担ぎ防災を祈って地域を練り歩いた。
みこしは、6日は18時から18時30分、7日は14時から16時30分まで町に出た。大勢の人でにぎわい、練り歩く各所で盛り上がりを見せた。
「初日から予想を上回る人が集まって驚いた。2日目も警察や消防、商店街スタッフと協力して事故なくできたことがよかった」と振り返る同商店街振興組合理事長の豊田康之さん。「子どもの頃は毎年みこしが練り歩き、上に乗ったり、空き地でジュースやアイスをもらったりということが普通だった。それがとても楽しく、商店街の同期といつかみこしを復活したいと話していた」と振り返る。
実際には、みこしの修理にかかる費用が多く難しいとされ立ち消えになりかけていたが、大泉学園でみこしを行っている人たちからのアドバイスやみこし団体『石粋會(せきすいかい)』の協力を受けて2年前に復活する流れが始まったという。開催が決まってからについて、豊田さんは「45年ぶりで、みこしの運営の経験者が1人もいないことが大変だった。みこしは同団体から借りて実施することができ、いろいろ準備を進めたが周辺へのあいさつ周りが足りていなかったかも」と心残りをにじませた。
初めてみこしを担いだという同商店街の居酒屋「粋酔」の滝川雅也さんは「日頃から地産地消や地域貢献をしたいという気持ちで店をやっている。今回も生まれ育った石神井に貢献ができればと思い参加した。45年ぶりに復活したことで商店街が変わるきっかけになれば」と話す。
「イベント後に地域の人に良かったねと言ってもらえたことがうれしかった」と豊田さん。「来年もみこしは予定し、子どもたちが参加できる子どもみこしや石神井公園駅前の再開発が終わった際には駅前に地域の神社のみこしが集まるような祭りにしたい」と意欲を見せる。