「練馬大根引っこ抜き競技大会」が12月7日、練馬区立「高松みらいのはたけ」(練馬区高松2)で行われた。
19回目となる同イベント。時間内に抜いた大根の長さを競う「グループ参加の部」と、引き抜く本数を競う「選手権の部」の2部門で行った。
練馬大根は青首大根と比べて長く中太りの形状から引き抜くのに力が必要で、会場では「腰を傷めないように」「張り切りすぎないように」と注意を喚起した。
「グループ参加の部」では、長さ92センチの練馬大根を引き抜いた橋本昌幸さんグループが優勝し、全体を通じてこの日の一番長い大根となった。親子で参加した人は「なかなか抜けなくて大変だった。子どもだけではとても引っこ抜けないので一緒に折れないように頑張った」と話す。
「選手権の部」では、制限時間内に27本を抜いた秋山英輝さん(男性の部)と、34本を抜いた三文字祥子さん(女性の部)が、それぞれ優勝した。3回目の挑戦で初優勝した秋山さんは「去年決勝に残れなかったのでイメージトレーニングしてきたのがよかった。途中1本折れてしまってヒヤヒヤしながら抜いた」と話した。三文字さんは10回以上の出場経験を誇る常連。昨年は惜しくも優勝を逃したが、今回は2位に14本差を付け、圧倒的な強さを見せつけた。
この日最も重い大根は4.4キロで3人同率1位となった。「おもしろ大根」は山本恭平さんが抜いた大根が選ばれた。選定者の「ねりま観光センター」の吉田法仁センター長は「3回も曲がっていて、とても3次元的な形をしていた。石か隣の大根を避けて伸びたのだと思うが、自分の生育と隣の人(大根)の生育に配慮した大変思慮深い大根ということで選んだ」と話す。
この日収穫した練馬大根は区立小中学校の給食メニューとして提供する。