にじいろ保育園練馬中村(練馬区中村1)で9月7日、園児らによって「緑のカーテン」に実ったゴーヤの収穫が行われた。
ゴーヤの一部は、「みどりのカーテン・プロジェクト」として練馬区が無料配布したもので、同園では本来の目的である暑さ対策のほか、食育にも活用している。当日、園児たちは「見つからない」「それはまだ赤ちゃんだから採っちゃだめだよ」と、互いに声を掛け合いながら収穫を楽しんでいた。
収穫したゴーヤはゴーヤチップスとして昼食のテーブルに並んだ。ゴーヤはその苦味のため大人でも好き嫌いが分かれるが、採れたてのゴーヤを苦味が出にくいゴーヤチップスにしたことで、普段野菜が苦手な園児も食べることができ、「おいしい」「甘い」といった声が聞こえた。
「節電、日よけ、食育にも生かせる上、子どもたちが緑に親しむこともでき、いいことづくし。『実がなった』『色が変わった』と毎日観察できるので観察力もつく」と齊藤慶子園長。「地域の方からも『大きくなったね』と声をかけられたり、家でもやってみたいという方も。いろいろな広がりが生まれ一石四鳥にも五鳥にもなっている。来年は今年採れた種を使って実施したい」とも。
同区は、地球温暖化対策やヒートアイランド対策として今年の4月に、夏の暑さを和らげ、室温を下げる効果のある「緑のカーテン」にチャレンジする家庭や事業所を募り、無料でゴーヤの苗セット(苗2株、ネット、育成ミニブック)を1800世帯に配布した。