江古田駅近くの聖書キリスト教会(練馬区豊玉北1)で11月9日、「ゴスペルワークショップ2012~子ども虐待防止支援オレンジリボン運動~」が開かれた。主催はオレンジリボン運動支援ゴスペルイベント実行委員会。
ゴスペルを通じて子どもの虐待防止を訴える同イベント。昨年初開催し、今年は会場を12カ所から22カ所に規模を拡大。沖縄を10月19日にスタートし、福岡、広島、大阪、横浜、東京など日本各地で活動を行った。収益の一部は「児童虐待防止全国ネットワーク」へ寄付する。
子ども虐待防止運動とゴスペルをコラボした理由は「子育てを一人でしないでほしいから」と同委員代表の打木希瑶子さん。「合唱も一人ではできない、それと同じで子育てもみんなで協力しましょうという思いで企画した」と話す。
ワークショップはニューヨークで活躍するゴスペルプロデューサー、ダニー・イーソンさんを講師に招いて行われた。この日の参加者のほとんどはゴスペル初体験だったが、譜面のない歌詞カードとイーソンさんの歌う音程に合わせ耳と体で覚え、1曲を完成。最後はステージで披露した。参加した女性は「本場のプロに指導してもらえて貴重な体験で、とても楽しかった」と振り返った。
同会場を担当したのは、同区で活動するママさんゴスペルクワイア「Mammy Joy’n(マミージョイン)」代表の山野辺さん。子育て中のママの悩み相談やストレス発散できる場所になることを目指し活動している。「昨年の同イベントで知り合った打木さんから今年の練馬会場の話を持ちかけられ快諾した」と話す。
オレンジリボン運動は2004年、栃木県小山市で起こった児童虐待事件をきっかけに翌2005年「カンガルーOYAMA」(同)が二度とこのような事件が起こらないようにと願いを込め、子ども虐待防止を目的に活動を始めた。その後、「里親子支援のアン基金プロジェクト」が協力し大きく発展。現在では全国各地に拡大している。