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石神井の畑で「練馬大根」引っこ抜き大会-大人から子どもまで参加

「グループ参加の部」に参加した親子

「グループ参加の部」に参加した親子

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 石神井公園駅近くの畑で12月2日、「第6回練馬大根引っこ抜き競技大会」が開催された。主催は練馬区、JA東京あおば。

西武池袋線沿線の畑で行われた会場の様子

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 知名度の高い伝統野菜「練馬大根」を引き抜くという農業体験を通じて、農業への関心を高めることと、ほとんど生産されなくなった練馬大根を復活することを目的とする同大会。この日は426人が参加。会場は渡邉和雄さんの農園で、園主の渡邉さんが8月末に種を植え、3カ月間育てた約4000本の練馬大根が用意された。

 開会式では、同大会副会長でJA東京あおば代表理事組合長の榎本高一さんが「一番は楽しんでいただきたい。そして身近に農地があることを知ってもらい練馬の農業の応援団になってほしい」とあいさつした。

 競技は、時間内に抜いた本数を競う「選手権の部」(男性の部・女性の部)と、時間内に抜いた大根の中で最も長い一本の長さを競う「グループ参加の部」の2部門で行われた。「選手権の部」は2分間の予選を行い、上位10人で3分間の決勝を行った(女性はハンディ5本を加算)。

 選手権女性の部は、22本を抜いた柴村ちどりさんが優勝。3回目の出場となる柴村さんは、一昨年は4位だったものの、昨年は雨のぬかるみの影響もあり0本。今回はリベンジで参加し、優勝を勝ち取った。「コツは腰です」と話す柴村さん。高校時代砲丸投げの選手だったこともあり「昔とったきねづか」と大根抜きにも生かされた。今年、板橋区で行われた区民体育大会の砲丸投げでも1位となり、「今年は1位が2つになった」と笑顔で語った。

 選手権男性の部は、初参加で24本抜いた坂口弥寿久(やすひさ)さんが優勝。「大根を抜くのは初めてで、抜くよりも持って走る方が大変だった」と話した。坂口さんは選手権の部総合優勝も果たした。

 グループ参加の部は、101.2センチの大根を抜いたチームが優勝したほか、記録の部として、最も長い大根(101.2センチ)、最も重い大根(5.4キログラム)、面白い形をした大根、園主お気に入りの大根もそれぞれ表彰された。

 大会で収穫した練馬大根は参加者に配られたほか、練馬区立の全小中学校の給食食材に使われる。

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