練馬をホームとするJBL2(日本バスケットボールリーグ2部)の男子バスケットボールチーム「東京海上日動ビッグブルー」が3月17日、東京海上日動石神井体育館で今シーズン最終戦を迎え、「アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城」(愛知)と対戦し、60-91で敗れた。
今シーズンの成績は1勝31敗で、JBL2イースタンの最下位だった。「戦力的に厳しいことは最初から分かっていたが、それでも1勝という結果は正直不本意。せめて4、5勝はしたかった。助っ人外国人選手の深刻なスランプ、想定以上の故障者発生などが痛かった」と今シーズンを振り返る池卓実監督。
最下位ではあったが、ネットラジオ局・練馬放送による会場限定ミニFM番組など、他のチームにはない新たな企画が誕生した。「今まで、ホームコートでありながら石神井の試合は地味な印象だったが、地域活性化に参画している感覚が生まれ非常に新鮮だった」と池監督。選手からも「毎回本格的なFM放送の機材が試合会場に設営されているのを見て、頑張らなくてはと思った」「地域のメディアに取り上げられることで、新たなモチベーションにつながった」といった感想が寄せられた。
同会場のMCを担当するラジオDJの武村貴世子さんは「番組が始まったことは、チームにとってはもちろん、私にとっても本当にうれしいこと。試合後には選手が、練馬放送の皆さんに笑顔で『ありがとうございました』と言っている姿を見て、ラジオがチームの力になっていることを感じた」といい、同団体・宅美健太郎さんは「チーム関係者の皆さんに非常に好評で、当団体のことを知ってもらえる機会になった。さらなる集客に結びつける施策にするためにはいろいろアイデアが必要」と話す。
来季への抱負については「とにかく勝ち星を増やすことが第一。目標はプレーオフ進出と言いたいところだが、選手の高齢化が進んでいる中、現状のままでは今シーズン以上に厳しい戦いとなる。新たな助っ人外国人を発掘するほか若手選手の飛躍が鍵になる」と話す。