練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)は6月7日より、「練馬区立美術館コレクション展 シリーズ時代と美術1『1930~50年代前半 伸縮する内と外 靉光(あいみつ)《花と蝶》を中心に』」を開催する。
同館開館30周年に向け、4回にわたり同館のコレクションを展示するシリーズ展の第1弾。所蔵品約2400点は、近現代の日本の作家を中心に収集され、「時代と美術」と名付けられた同シリーズは、作品や作家を単体で眺めるのではなく、それぞれが時代の中でどのような位置を示してきたのかという視点で展開する。
第1回は1930~50年代前半に焦点を当て、靉光を中心に、斎藤長三や鳥海青児(ちょうかい せいじ)、寺田正明、鶴岡政男らの作品約50点を展示する。
「第二次世界大戦を経て『もはや戦後ではない』と言われる直前までの四半世紀、国土の広がりと縮まり、思想の転換、生活の変化など、『伸縮する』この時代の一旦をのぞき見るような展覧会となる」と同館担当者。
会期中、ギャラリートーク、読み聞かせ、ワークショップなどを企画する。
開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は火曜休み)。観覧無料。7月7日まで。
同館は1985(昭和60)年10月に開館し、今年で27年目。日本の近現代美術を中心に、斬新な視点・切り口でこれまで150を超える企画展を開催。コレクションも2400点を越え、重厚・軽妙・多彩な布陣となった。