練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)で2月19日から、「日本画壇の風雲児、中村正義-新たなる全貌展」が開催される。
中村正義は1924(大正13)年、愛知県豊橋市生まれ。若くして日展会員となるも1952(昭和27)年に持病の肺結核を再発し、長い療養生活を余儀なくされる。1974(昭和49)年、社会的な意識の高い前衛画家によるグループ「从会(ひとひとかい)」を結成。1977(昭和52)年に52年の生涯を閉じた。多様多彩な作品を描いたことから「日本画壇の風雲児」と呼ばれる。
日本画の既成概念を超越し、多彩な話題作や多様な問題作を残した中村正義の作品を紹介する同展。「中村正義の美術館」の全面的な協力を得て、所在不明だったた初期の代表作と他展では出品されることのなかった分野の作品を加え237点を展示する(会期中、一部展示替えを行う)。
関連イベントとして今月25日、今年公開予定の映画「父をめぐる旅-異才の日本画家・中村正義の生涯」の特別対談を行う。出演は武重邦夫さん(映画監督)と中村倫子さん(中村正義の美術館館長)。事前申込制で、締め切り日は過ぎたが現在も若干名を募集をしている。
3月17日は中村倫子さん、31日には大野俊治さん(从会会員、豊橋市美術博物館主任学芸員)によるキャラリートークも予定。
開館時間は10時~18時。月曜休館。観覧料は一般500円ほか。4月1日まで。