石神井公園近くの石神井氷川神社（練馬区石神井台１）で5月18日、アート・クラフト・食などの複合イベント「井のいち」が開かれる。

　石神井、井草、井荻など「井」が付く地域、および大泉の個人店やクリエーターが立ち上げたフリーペーパー「井」がきっかけで始まり、4回目を迎える同イベント。陶器やガラス、木工、染織、音楽などで活躍する新進気鋭のアーティストやこだわりの食や雑貨、ワークショップなどさまざまな人が参加する。

　これまで通りのスタイルを維持しつつ、「昨年から始まった『井のいち文庫』がより面白くなるような試みを練っている」と同実行委員の町田顕彦さん。今回は「人と本が出合うすてきな偶然」を演出することを目的に活動するユニット「book pick orchestra」の川上洋平さん、本から連想したさまざまなことを自由につなげてシェアできるiPhoneアプリ「Librograph（リブログラフ）」の石井大輔さんが加わり、本を通して地域の人と街がさらにつながることを目指すという。会場ではトークショーが開かれるほか、「誰かにあげたい本」の寄付を募集。寄付は1人1冊で、当日受け付ける。

　多目的スペース「東京おかっぱちゃんハウス」（上石神井3）を運営するイラストレーターのboojil（ブージル）さんや、ショールーム「EKI by yamma」（南田中4）を昨年オープンしたヤンマ産業も参加。「石神井に拠点を移して活動する方も増え、より地元色が深まってきたような気配を感じている。ワークショップもたくさんあるのでぜひご参加いただければ」とも。

　ワークショップは、ちひろ美術館によるうちわ製作、同神社周辺の撮り歩き、演奏体験、石神井の歴史解説や朗読など。参加料はそれぞれ異なる。

　開催時間は9時～16時。入場無料。雨天決行。