石神井清掃事務所(練馬区上石神井3)を9月9日、ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市の職員3人と同市の民間事業者2人が区内の資源やゴミ収集作業の視察に訪れた。
今回の視察は「アジア大都市ネットワーク21」の共同事業「都市と地球の環境問題」(JICA草の根技術協力事業)の一環。同区は、使用済み食用油(廃食用油)のバイオディーゼル燃料などへの資源化や小型家電の回収・有用金属の再資源化事業など23区でも先進的な取り組みを行っており、これまでもバンコク環境局職員やロシア政府職員などの視察も受け入れている。
同施設の視察のほか、収集作業計画や収集作業の委託管理に関する講義を受講、小学生向けに実施しているゴミの分別体験を体験した。
同市公害防止清掃局のウ・ブエジョンさんは「現場の様子を見ながら、車両や収集作業員の装備などの説明を受けられたので、安全管理のイメージが具体的になった。ヤンゴンでは、ゴミの分別は行っておらず、分別に関する学習プログラムもあまりない。将来的にゴミの安全な収集を進め、市民に分別意識を広めていくため、こうした練馬区の取り組みと工夫を参考にしたい」と話す。
今年10月には、同区職員が都職員と同市を訪問し、市民への分別啓発や収集計画などについて講義する予定。