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練馬区、26年度登録文化財を決定-金銅製飾具など

奈良時代の住居址から出土した金銅製飾具

奈良時代の住居址から出土した金銅製飾具

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 練馬区教育委員会は2月17日、「金銅製飾具(こんどうせいかざりぐ)」を区の指定文化財、「加藤家文書(もんじょ)」を区の登録文化財として発表した。

加藤家文書 「御年貢諸役覚帳(おねんぐしょやくおぼえちょう)」と「金銭覚帳」

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 区では、貴重な文化遺産を守り後世に引き継いでいくため、1986年3月に「練馬区文化財保護条例」を制定し、文化財の指定・登録を行っている。登録文化財の中で特に価値が高いものが、指定文化財として指定される。今回、区の登録文化財は204件、そのうち指定文化財は45件となった。

 金銅製飾具は、貫井二丁目遺跡の発掘調査で出土した金銅製の飾金具。形は長方形で、長さ=2.1、幅=3.2、厚さ=0.4センチ。長方形の孔(こう)があり、毛彫りの刻目文(きざみめもん)が施されている。奈良時代の住居址から出土した飾金具で、馬具飾の系譜から?帯(かたい)金具への変遷の様相を知ることができ、律令体制下の地方集落を考えるうえでも貴重な資料。

 加藤家文書は、江戸時代から旧小榑(こぐれ)村(現、南大泉3)に居住する加藤家に伝わった1729年から大正期までの文書・帳簿類233点。江戸時代後期の米津(よねきつ)氏による同村支配の一端が分かるとともに、江戸時代から明治・大正期までの同村の様相を知ることができる文書群。

 今回登録された文化財は、練馬区立石神井公園ふるさと文化館(石神井町5)で3月21日~5月17日、特別に展示する。

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