練馬区が3月11日に発表した区民意識意向調査の結果で、9割以上が練馬区を「住みよい」と感じていることが分かった。
区では毎年、区政運営の参考とするため、さまざまな行政課題について区民の考えを尋ねる同調査を行っている。今回は、昨年4月に就任した前川燿男(あきお)練馬区長の下で、区内在住の20歳以上の2500人を対象に初めて調査を行った。
練馬区の住み心地を聞いたところ、「住みよい」(34.7%)が3割半ば、「まあ住みよい」(57.2%)が6割近くで、この2つを合わせた「肯定的評価」(91.9%)は9割を超えた。その理由では「緑豊かで環境がよい」(55%)が最も多く、続いて「交通の便がよい」(48%)、「買い物がしやすい」(43.7%)、「治安が比較的よい」(40.1%)などの順となった。
テレビなどで東京の田舎と表現されることもある同区。さらには3月10日には突然天気が荒れ雹(ひょう)が降り、夏には都内で一番気温が高くなる日もあり、異常天気のネタでネットの話題となることもしばしば。それでも9割は「住みよい」と感じており、区民の「練馬好き」を感じることができる。
そのほか、区施策への満足度は「健康づくり」「みどりの保全と創造」「循環型社会づくり」が高く、「開かれた行政運営」は昨年28位から5位に上昇。特に力を入れてほしい施策では「交通安全対策」が1位(昨年4位)、「高齢者福祉」が2位(昨年2位)、「子育て支援」が3位(昨年5位)となった。
同調査は昨年9月2日~24日、住民基本台帳から無作為抽出した人を対象に行い、回収数は980件(回収率 39.2%)。調査内容は「区の施策および評価」「防災」「防犯・防火」「文化芸術・生涯学習」「男女共同参画に関する意識と実態」について。