練馬区内の桜が満開となり、石神井公園、光が丘公園、石神井川、大泉学園通り、千川通り、としまえんなど多くの桜の名所で花見を楽しむ様子が見られる。
牧野記念庭園(練馬区東大泉6)では珍しい桜類が次々に開花し、訪れる人々を楽しませている。中でもセンダイヤは高知県高知市内の仙台屋という店の前にあったもので、牧野博士が命名した。
センダイヤはヤマザクラの栽培品種で、開花期はソメイヨシノよりもやや遅く、花は淡紅紫色(たんこうしょく)で先端とふちの色がやや濃いのが特徴。センダイヤの成木は日本では数少なく、親木は既に枯死している。同園にあるセンダイヤは国内で一番の大木とされていることから、庭園のシンボルとなっている。見頃は今月6日ごろまでという。
ほかにもソメイヨシノ、マナヅルザクラ、ミシマザクラ、ウスガサネオオシマ、牧野博士が命名したワカキノサクラなども見頃を迎えており、さまざまな種類の桜が楽しめる。「これからはヤマザクラや、その後にヤエザクラの季節になり、次々と桜の開花が楽しめる」(同園園芸相談員)と話す。
開園時間は9時~17時。火曜休園(祝日の場合は翌平日)。入園無料。