カフェと旅行会社の複合店舗「旅に行きたくなるカフェ たびえもん」(練馬区豊玉上2、TEL 03-6914-8575)の店主・木舟周作さんが12月21日、「海外旅行で子供は育つ!!」を出版した。発行はイカロス出版(新宿区市谷本村町)。
旅行会社に勤めいていた木舟さんと妻でカフェ店長の雅代さんがもてなす同店。創業理念に「旅育」を掲げ、子連れ旅行を推奨する。実際に木舟さん自身も3人の子育てをしながら海外旅行をした経験を持つ。
「2012年4月にオープンしてから、自身の経験だけでなく、旅行の相談や実際の旅行者からの話を聞き、さまざまなノウハウが蓄積されてきた。ホームページでも情報を届けているが、1年ほど前から本にしたいと思っていた」と木舟さんは振り返る。その後、出版業界に勤める知人に相談し、いくつかの出版社に企画を持ち込み、同社での出版にこぎ着けた。
掲載されている写真は木舟さん自ら子連れ旅行時に撮影したもので、イラストは雅代さんが描いた。内容は7章で構成されており、「旅育とは」から、旅行に関するノウハウ、木舟さんが伝えたい内容など子連れ旅行の疑問点や注意点をまとめている。「現地の食事、子供の舌は案外に保守的」「突然の『おしっこ!』発言。さあ、どうする?」といった、親目線によるタイトルで分かりやすく書かれているほか、自身の経験から0~1歳、2~3歳、4~5歳と、子どもの成長に伴い起こる事柄なども紹介している。
「従来発信していた内容をベースに再構成したので苦労することはなかったが、データや手荷物ルールなどが新しく変更されていたので確認作業が大変だった」と木舟さん。「子どもが生まれたから海外旅行は無理と思っている人が多く、行くとしてもハワイやグアムなど行きやすい国を選択する人が多い。親の経験値にもよるが、国ごとに気を付けるポイントを押さえれば、ヨーロッパのほか、ラオス、ベトナムといったアジア圏にも行ける。この本で、自分が行きたい国に子連れで行くきっかけになれば」とも。
価格は1,500円。全国の書店、通販で販売する。店舗での旅行相談も行っており、「子連れでの海外旅行に興味があれば相談してほしい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~18時。日曜・祝日定休。