西武鉄道は6月16日、2017年春に座席指定制の「都心-秩父」間直通列車の導入を発表した。
利用者の着席ニーズに応えて行うもので、新型通勤車両「40000系」導入に合わせて実施する。同社での座席指定は、特急レッドアロー号が全席座席指定で運行しているが、通勤車両を座席指定列車として運行するのは初めて。相互乗り入れする、東京メトロ副都心線・有楽町線・東急東横線・みなとみらい線でも初となる。
同車両は一部車両にロング・クロスシート転換車両を備えており、座席をロングシートとクロスシートの両方に変化させることができる設備となっている。座席指定は同転換車両を使う。
平日は通勤利用を想定し、西武池袋線~東京メトロ有楽町線を運行予定。土曜・日曜・祝日は観光利用を想定し、西武秩父線~東京メトロ副都心線~東急東横線~みなとみらい線を運行予定。これまで横浜方面からの直通運転は飯能駅までだが、座席指定制の直通列車に関しては、西武秩父駅まで直通運転となる。
同社広報担当者は「全席座席指定でゆったり座れる快適な着席サービスを提供する。週末のお出掛けや、平日の通勤・通学にぜひ利用してほしい」と呼び掛ける。