西武鉄道は8月24日、2017年春に新型通勤車両「40000系」を導入すると発表した。

座席のロングシートとクロスシート変換のイメージ

　「スマイルトレイン」の愛称で親しまれる「30000系」の後継となる同車両。一部車両にロング・クロスシート転換車両やパートナーゾーンなど、同社初の設備を備えた車両。製造は川崎重工業で、2016年度から2019年度にかけて10両8編成（80両）を導入する。

　発表から1日がたち、電車ファンの間では「なんかすごいのが出てきた」「かっこいい」といったコメントや、パーソナルゾーンに好感的なコメントがネットに上がり話題となっている。中には同車両イメージ画像の色を変更した画像を公開する人も。

　外観は、西武グループのコーポレートカラーを基調にしつつ、同社沿線の風景や自然を感じさせる、「山の緑と空の青」をイメージしたカラーリングを採用。車体と主要装置はアルミ合金製で軽量化を図るほか、最新の永久磁石同期電動機、VVVFインバーター制御装置やLED照明を採用し、電気使用量を約40％削減する。

　ロング・クロスシート転換車両は、座席をロングシートとクロスシートの両方に変化させることができる設備で、一部の編成に導入予定。同様の設備は東武鉄道などで導入されている。パートナーゾーンは車いすやベビーカーを利用する人や大きな荷物を持つ人が安心・快適に利用できるスペースで、池袋線池袋方・新宿線本川越方の先頭車1両に設ける。車いすを固定することができる設備や軽く腰掛けられる座席のほか、子どもたちが車窓の景色を楽しめるよう、従来より窓を大きくする。