ちひろ美術館・東京(練馬区下石神井4、TEL 03-3995-0612)で3月1日、「ちひろの庭」展が始まった。
いわさきちひろが描いた草花の絵を中心に、「ちひろの庭」にまつわるエピソードなどを紹介する同展。四季を彩る花の代表作や「花の童話集」の絵本原画を展示するほか、写真や資料から当時の庭の様子を紹介する。
花を愛したちひろは、自ら庭でたくさんの草花や樹木を育て、アトリエや食卓に花を飾って楽しんでいた。絵に登場する草花は、80種を超えるといわれており、中でも好んで描いた花はチューリップやバラで、構図や色にも工夫をこらした多様なバリエーションを見ることができるという。
展示室のほか、館内や庭で花や緑も楽しめる内容となっており、同館の「ちひろの庭」と名付けられた中庭では、バラ棚をはじめ、ちひろが実際に植えていた草花や絵のなかに描かれている植物を楽しむことができる。「スミレやチューリップ、シダレザクラなどが次々と花開くこの会期、『ちひろの庭』は最も美しい季節を迎える。春の訪れを当館で体感してほしい」と同館広報担当者。
関連企画やイベントも用意。前回の展覧会で好評だったドレスコード特典を今回も行うほか、「庭の日」(4月28日)に来館した先着200人に花と野菜の種を進呈する。ドレスコード特典は、期間中花柄の服(ワンポイントでも可)を着て来館した人に次回展覧会招待券1枚を進呈(1人1回限り)。
イベントでは、同館周辺を撮り歩きポストカードを作成するワークショップのほか、トークイベントを予定。詳しくは同館ホームページで確認できる。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=800円、高校生以下無料。月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)。5月19日まで。