練馬区立石神井公園ふるさと文化館(練馬区石神井町5)で6月21日・22日、ホタル観賞会「ホタルの夕べ」が開かれ、多くの家族連れが訪れた。
同館で飼育するゲンジボタルを近隣の方にも楽しんでもらおうと始まった同イベント。初日は天候が悪く来場者は少な目となったが、2日目は650人で過去最高となる来場者が集まった。2日間の来場者数は842人。
会場でホタルを鑑賞した子どもたちは「光ってきれいだった」「初めて見た」などと感嘆の声を上げていた。当日は、飼育を担当するホタル研究家の名児耶(なごや)德秀さんがスライド写真を使いながら解説を行い、ゲンジボタルの生体について説明した。
「一昨年は成虫が多かったため、数字上昨年・今年と成虫が少なくなっているが、今の飼育規模であれば十分な数。ただ年々少なくなっているので心配は心配」と名児耶さん。「今年は確かに天候の影響で、自然界でも城里(茨城県)の話では、時期ではない平家ホタルが飛んでいたと聞いているのでやはり暑いのでは」とも。
同館では現在、ゲンジボタルの生態を約30枚の写真パネルで紹介する写真展「ホタル-生命の輝き-」も開催。展示写真は名児耶さんが提供した。7月31日まで。
開館時間は9時~18時。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。