区立秋の陽公園(練馬区光が丘2)の水田で5月12日、小学生が田植えを体験した。
「田んぼのある公園」として親しまれている同園は、昭和初期の豊かな水田の広がる生活風景をイメージして作られた。あぜ道で6面に分けている約500平方メートルの水田や、農家の長屋門を模した正面入り口などが特徴。
同イベントは、都会では珍しい体験を子どもたちに楽しんでもらうことと、米の大切さを知ってもらうことを目的に、同園が開園した1988(昭和63)年以来毎年実施しており、今年で27回目。近隣の区立小学校5校の5年生(326人)が参加した。
子どもたちは区職員から田植えの方法や稲の成長過程について説明を受けた後、水田にはだしで入り田植えを行った。終了後、男子児童は「田んぼがヌルヌルして、田植えは思ったより難しかった。お米を作ることの大変さが分かった」と話した。
水田を管理する東部公園管理事務所は、「児童に田植えを体験してもらい、毎日のように食べているお米のありがたみを感じてもらえれば」と話す。今回植えた苗は「ミネノユキ」という種類のもち米。10月ごろに刈り入れ約120キロを収穫し、各学校で餅つきや給食で味わう予定だ。