江古田市場(練馬区栄町)で9月20日から、「演劇活性化団体uni」が演劇イベント「ちょいとそこまでプロジェクト1 練馬区・江古田編」を上演する。
2010年、主宰・演出の阿部健一さんを中心に発足し活動する同団体。現実と虚構を行き来する作品が特長で、劇場に限らずさまざまな空間や手法での公演を実施するほか、昨年から演劇による街づくり活動にも取り組む。
今年、新企画として立ち上げた同プロジェクトは、地域住民の取材を通して収集した街の歴史や記憶を元に街の演劇を制作し、その地域で上演する演劇プロジェクト。今回第1弾として江古田を取り上げ、今年閉場する江古田市場で上演する。
上演する作品タイトルは「ナイス・エイジ」。阿部さんは「着々とこの場所でしかできない演劇になっている。リアルと演劇や物語がどう解け合っていくのか、市場がどう劇場になるのか、気になる方は足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。「劇場ではないので、どうしても席によっては見えづらい場面が出てくる。皆さまには、そういう空間の特徴も楽しんでいただければ」とも。
公演終了後は取材記録や調査をまとめた記録誌を発行し、年間を通じて1つの街の資料として残す企画となっている。
開演時間は20時30分(同21日のみ、11時、15時、19時開演)。同23日まで。料金は前売り=1,500円、当日=2,000円。