練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)で現在、「見つめて、シェイクスピア!展 美しき装丁本と絵で見る愛の世界」が開かれている。
16 世紀を代表する劇作家・詩人のウィリアム・シェイクスピア(1564~1616)をテーマに、生誕450年にあたる今年を記念して企画した同展。
2大展示内容で構成する。一つは、約80点の個性豊かな皮革装丁本。英国の製本装丁家協会「デザイナー・ブックバインダーズ」が2013 年に開催した「第2回デザイナー・ブックバインダーズ国際製本コンペティション」の入賞作品を展示する。今回のコンペティションのテーマは「シェイクスピア」で、世界中の装丁家たちが、シェイクスピアの作品などから得たイマジネーションに基づき、装丁を施した装丁本を見ることができる
もう一つは、シェイクスピアの劇作品をテーマにした絵画作品や挿絵本。フランス・ロマン主義の旗手、ウジェーヌ・ドラクロワによる版画「ハムレット」やエコール・ド・パリの画家、マルク・シャガールの版画による挿絵本「テンペスト」のほか、英国の挿絵画家アーサー・ラッカムやアーツ・アンド・クラフツ運動のメンバーでもあったウォルター・クレインによる美しい挿絵本など約180点を紹介する。
「約260点におよぶ多彩な出品作品をじっくり見つめて、視覚イメージで捉えるシェイクスピアの世界を広げていただければ」と同館担当者。期間中、製本のワークショップや講演・朗読などのイベントも予定する。
開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は500円(中学生以下、75歳以上は無料)。11月30日まで。