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練馬区立美術館で「松林桂月」展-没後50年、初公開作品も

「春宵花影」1939 年 東京国立近代美術館蔵(5月11日まで展示)

「春宵花影」1939 年 東京国立近代美術館蔵(5月11日まで展示)

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 練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)で4月13日より、「没後五〇年 松林桂月(けいげつ)展-水墨を極め、画中に詠う」展が開催される。

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 松林桂月は山口県萩市に生まれ、明治・大正・昭和の3つの時代を生き、数々の名作を残した近代を代表する日本画家。東京に出て文人画家・渡辺崋山(かざん)の孫弟子にあたる野口幽谷(ゆうこく)に師事し、格調高い表現を学ぶ。没後50年においては、ほかの画家の追随を許さず、独特で叙情的な作風が高く評価され1958 (昭和33)年、文化勲章を受章する。

 今年は、桂月が世を去ってから50年という節目の年に当たる。この半世紀の間に開催された大規模な展覧会は、桂月の没後間もなく門人たちによって開かれた遺作展と、1983(昭和58)年に山口県立美術館で開催された展覧会のみで、近年その芸術を通覧できる機会はほとんどなかった。

 「桂月の名も、画も、一部の美術愛好家だけが知るところとなりつつあることが惜しまれる」(同館担当者)として企画する同展。30年ぶりとなる回顧展として初公開の作品など、桂月の豊かな芸術世界を紹介する。

 会期中、関連イベントとしてトークイベント、村田隆志さん(大阪国際大学専任講師)による講演会のほか、声優・銀河万丈さんによる読み語り、記念コンサートなどを開く(イベントにより事前申し込みが必要)。

 開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は翌平日休み)。観覧料は一般500円など。6月8日まで。

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