西武鉄道は1月31日、練馬高野台~大泉学園駅間の高架化完了を記念して線路ウオーキングイベントを行った。
ウオーキングしたのは同24日まで実際に電車が走行していた石神井公園~大泉学園駅間の仮上り線で、地上から高架へ上る緩やかな坂道。普段は入れない線路を歩けるということで、整理券を求めて7時から並ぶ参加者も。
参加者は係員の説明を聞きながらレール、枕木などが残る線路を15~20分かけて歩いた。時折、参加者から「あの表示の意味は」など線路標識などの質問を受け、係員が丁寧に答えていた。仮上り線跡の隣には完成した本線があり、電車が行き過ぎるたびに参加者は手を振ったり写真を撮ったりしていた。
小平から参加した親子は「いつもは新宿線を利用しているが、駅のポスターを見て参加した。線路を歩けてとても楽しかった」、地元の参加者は「実際の線路を歩けるなんて映画のスタンドバイミーみたい」とそれぞれ感想を話した。
そのほか、会場ではこれまでの工事内容を紹介する写真展示や同駅間を再現したプラレール、工事用作業車(軌陸車)や線路保守作業の実演などが行われ、多くの家族連れや鉄道ファンでにぎわった。