練馬区立秋の陽公園(練馬区光が丘2)の水田で5月14日、近隣の区立小学校4校の5年生児童が田植えを体験した。
当日は区職員から田植えの方法や稲の成長過程について説明を受けた後、児童たちははだしで水田に入り、田植えを行った。「今日植えた苗が育って、収穫祭でお餅を作るのが楽しみ」「苗の持ち方が難しかったけど、丁寧に教えてもらったので上手に植えられた」「これからお米を食べるときは、今日の田植えを思い出しそう。お米を作るのが大変と分かったので、これからは食べ残さないようにしたい」とそれぞれ感想を話した。
「田んぼのある公園」として親しまれている同公園は、昭和初期の豊かな水田の広がる生活風景をイメージして造られた。あぜ道で6面に分けている約500平方メートルの水田や、農家の長屋門を模した正面入り口などが特徴。田植え体験は、都会では珍しい体験を子どもたちが楽しむとともに、米の大切さを知ってもらうことを目的に開園(昭和63年)以来、毎年実施している。今年で28回目。
水田を管理する東部公園出張所の担当者は、「児童に田植えを体験してもらうことで、毎日のように食べているお米のありがたみを感じてもらいたい」と話す。
今回植えた苗は「若草もち」という種類のもち米。10月ごろに刈り入れ、約120キロの米となり、各学校で餅つきや給食で味わう予定。