「ねりまこども食堂」が東本願寺真宗会館(練馬区谷原1)にオープンして2カ月がたった。
家庭の事情で満足に食事ができない子どもや1人で食事する子どもなどを対象に、月2回、栄養バランスの良い食事を提供する同食堂。
同食堂は、今年4月に区内在住でフリーアナウンサーの金子よしえさんが開いた。きっかけは「テレビで1日1食の子どもやカップラーメンで済ませている子どもがいることを知ったこと」と話す。練馬区内でも同じような子どもがいることを知り、昨年9月に活動を始めた。食事だけでなく、地域とのつながりもできると同様の取り組みが全国各地で広がっているという。
「要町あさやけ子ども食堂(豊島区)に見学に行き、場所とネットワークが重要だと教えてもらった」と金子さん。場所は、金子さんの母の葬儀を依頼した同施設が最初に思いついたという。相談した所、食堂だけでなく、子ども向け本や畳の部屋も提供され、食後は子どもたちの遊び場や宿題をするスペースとして活用されている。
ボランティアスタッフも大々的に募集することなく集まり、現在は約17人が在籍する。中には千葉など区外からも手伝いに来る人も。寄付も寄付金だけでなく、炊飯器やまな板、食材などさまざまが集まったという。
メニューは子どもが好きなものを意識しハンバーグなどのほか、寄付された野菜などの食材が並ぶ。野菜嫌いの子どもが野菜を食べられるようになったり、おかわりをしたりする子どもたちもいるという。
対象は高校生以下の子どもと保護者。食事代は寄付金でまかなっており、利用料は子ども無料。大人は1人=300円。
営業時間18時~20時。月2回、月曜に開店する。開店日はウェブサイトで確認できる。