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アールデコ期のフランス人画家2人の作品展-練馬区立美術館

バルビエ作 牧神の午後「ボヌール・デュ・ジュール(現代の幸福)あるいは流行のエレガンス」1920 年

バルビエ作 牧神の午後「ボヌール・デュ・ジュール(現代の幸福)あるいは流行のエレガンス」1920 年

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 西武池袋線中村橋駅近くの練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)で現在、「鹿島茂コレクション2 バルビエ×ラブルール アール・デコ、色彩と線描のイラストレーション」が開催されている。

ラブルール作 ひき蛙の歌手「私好みのページ」1928 年

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 昨年より、鹿島茂さんの愛蔵コレクションを連続して紹介する展覧会を開いている同館。1回目は19世紀フランスを代表する挿絵画家J.J.グランヴィル(1803~1847)を取り上げた。2回目に当たる同展では、アールデコ期を中心に活躍した仏ナント出身の2人の画家、ジョルジュ・バルビエ(1882~1932)とジャン=エミール・ラブルール(1877~1943)の作品を展示している。

 鹿島さんは1949(昭和24)年、神奈川県横浜市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。1991年「馬車が買いたい!」でサントリー学芸賞、1996年「子供より古書が大事と思いたい」で講談社エッセイ賞、2000年「職業別パリ風俗」で読売文学賞など受賞多数。執筆活動のほか、膨大な古書コレクションを所有するコレクターとしても知られている。

 バルビエは、当時の代表的なモード雑誌の挿絵や多くの豪華挿絵本のほか、映画や舞台の衣装デザインまでも手掛け、挿絵画家の領域を飛び越えて活躍した。ラブルールは、バルビエのような色彩豊かな画面とは異なり、シャープな線描によって構成された多くの版画作品を制作。モダン都市の情景をスピーディーかつファッショナブルなタッチで捉え人気を博した。

 関連イベントとして4月22日・29日、ナントで誕生し2005年に日本で開催されて以来人気のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」とのコラボでスペシャルコンサートも開く。ワークショップや講演会などの関連イベントも予定。詳細は同館ホームページで確認できる。

 開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は火曜休み)。観覧料は一般500円ほか。6月3日まで。

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