練馬区立光が丘春の風小学校で12月9日、日本女子柔道オリンピックメダリストの田辺陽子さんが特別授業を行った。
同授業は、東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校としての取り組みの一環。光が丘在住の田辺さんは女子柔道72キロ級の日本代表として数々の国際大会に出場。オリンピックでは、ソウル(1988年)で銅メダル、バルセロナ(1992年)、アトランタ(1996年)で銀メダルを獲得している。
この日、3時間目の授業に登場した田辺さんは、5年生(67人)、6年生(71人)を対象に柔道技の実演と講話、児童との交流を行った。4時間目は保護者や地域を対象とした講演「2つの銀メダル」を行った。
事前にオリンピック・柔道・田辺さんについて学んでいた児童からは、活発に質問をする場面が見られ。授業を行った体育館には畳を敷き、田辺さんが柔道二段の同校副校長を相手に迫力ある投げ技を披露すると、児童からは大きな拍手と歓声が上がっていた。
講演では「大舞台から帰ってきた時に、家族がいつも通りに接してくれたことがうれしかった」というオリンピック舞台裏のエピソードを明かし、会場に集まった保護者たちが大きくうなずく姿も見られた。
授業に参加した5年生の藤井智愛さんは「柔道はやったことがなかったが、田辺先生の実演は迫力があって、とてもかっこいいと思った。中学生になって武道(の授業)をやるのが楽しみ」と話していた。